• 冬じたく。

  • 立冬を迎えると急激に寒さも増し、初霜も降り始め、辺りは冬の気配が色濃くなっていきます。これから続く長い冬に備え、冬じたくを整えて、ゆったりと温かく冬を迎えませんか。
    干し野菜などの保存食づくり、暖房器具の手入れなど、長く室内に籠る時間が多くなる冬に向け、少しずつでも厳しい冬を迎える準備を整えておけば心豊かで穏やかな時が迎えられます。
    “小春日和”とは晩秋から初冬の頃の、まるで春を思わせるような暖かな日のことをさす今の季節のものです。そんな小春日和には、柔らかな日差しを受け止め、庭木の冬越えの準備をするのも良いかもしれません。厳しい冬だからこそ、したくを整えて穏やかに過ごし、地中深く春を待つ植物のように、やがて来たる春には豊かに芽吹くことを楽しみに時を過ごしましょう。
  • 良薬は口に甘し。

    寒風吹きすさぶ冬空のもと、ほかほかの湯気に包まれた甘酒饅頭を頬張れば、なんともほっこり身も心も温まるものです。甘酒はからだの芯から温まるため、冬の飲み物だと思われがちですが、実は季語は夏。江戸の頃は夏の暑さが大変厳しく、病弱者などは秋を迎えることができない人も多かったのだとか。そんな厳しい夏を乗り切るために最適だったのが、栄養価が高く体力回復に即効性のある甘酒。一杯の甘酒で厳しい江戸の夏を越していたことに由来するようです。
    今でも“飲む点滴”といわれるほどに滋養成分を豊かに含む甘酒。そんな甘酒も酒粕のほのかな香りが食欲をそそる甘酒饅頭も、冬にこそ温かくしていただくのは、やっぱり格別な美味しさ。からだが喜ぶ滋味豊かな饅頭とはいえ、食べ過ぎにはご用心くださいね。
  • 菓子:甘酒饅頭