鈴懸 すずかけ

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節分 イワシ

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二月三日は節分。二〇一七年、今年の気はこの節分を境に二月四日からいよいよ回り始めるとされる、一年のうちでとても大切な日です。新しい年に佳い気を巡らせるために、三日の日に前の年の邪気を鬼と見立て「鬼は外、福は内」と掛け声をかけながら豆をまき追儺をするのは知れたところですが、他にも節分には「イワシ」を飾ったり食べたりする風習があることをご存知でしょうか?イワシの語源がその漢字「鰯」を見てもわかるように「弱し(よわし)」や「卑し(いやし)」であり、さらに臭みのある魚であるため、このイワシを食べることで「陰の気を消し去る」とされるのです。そのため節分にイワシを生姜炊きなどにして食べられたり、さらにはその煙までもが厄除けの効果があるとされ、焼いたイワシの頭と、鬼が先の尖ったものを嫌がることから柊の葉と一緒に「柊鰯」を作り、玄関に飾る風習も地域によっては残っています。鬼の嫌がる焼いた鰯の臭いで追い払い、それでも近づく鬼は、柊の尖った葉が鬼の目を刺し、さらには豆をぶつけて鬼(邪)を払えば、今年の気は福とともに舞い込んできてくれるのです。今年一年、皆様のご家庭にも福の気が円満に巡りますように。

節分 恵方巻き

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いつの頃からか、その年の恵方を向いて太巻きを丸かじりする恵方巻きが全国的に節分の行事として知られるところとなりました。そもそも恵方巻きは大正時代の大阪で、この時期に漬け上がるお新香を使った海苔巻きを食べていた風習が発祥とされています。それがいつしか節分の縁起物としての行事食として広まりました。巻き寿司は福を巻き込む意味を持つとされますから、福や縁を断ち切らないように切り分けることはしません。また太巻きを鬼の金棒に見立てていることもあり、節分の日に鬼の金棒である太巻きを食べ、鬼を退治する意味もあるようです。そして、その年の吉方位である恵方を向いて無言のまま一人で丸ごと一本を食べきるのが恵方巻きの食べ方。太巻きの具材は七福神にあやかり七種。椎茸煮、かんぴょう、きゅうり、出汁巻き、鰻、桜でんぶ、ほうれん草が代表的な七種とされますが、特に決まった定義はないようです。具材よりも恵方巻きは食べ方が重要。食べている途中に話してしまうと、幸運が逃げるとされるため、食べ終わるまで絶対にしゃべってはいけません。恵方とは、その年の年神様がいらっしゃる方角のことで、その年の最も良い方向とされます。年神様から今年の幸運をまるごと分け与えていただけるよう、恵方を向いて大きな口を開けて福を食べ込んでいるのです。今年の恵方は南南東。今年の節分は豆を撒いて鬼や邪気を払ったあとは、南南東を向いて福を巻き込んだ太巻きを食べきって今年の幸運を丸ごと取り入れてみてはいかがでしょう。ただし、決して一言も話さず食べきることを忘れずに。

節分 福豆

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二月は着物を重ねて着るほど寒いことから「衣更着」が転じて「如月」と陰暦ではいうように寒い日が続きます。それでも、暦の上では春も目前。二月三日は「節分」。本来、節分とは春夏秋冬となる前日全てが節分とされますが、特に1年の始まりである「立春」の前日である二月の春の節分が特に大事とされています。この節分に豆まきをするのは、むかし、京都に鬼が出た時に鬼の目に豆を投げつけ退治したことから、「魔滅(まめ)」に通じるとされ、この日に豆をまき、無病息災を祈るのです。豆まきに使う豆は炒った大豆。これは、拾い忘れた豆から芽が出ると縁起が悪いとされるからです。まいた豆を人が食べることで鬼を退治したことになるとわけです。また、むかしは穀霊が宿るとされる五穀(米・麦・大豆・ひえ・あわ)を用い、この穀霊の力で邪気を払っていたようです。中でも豆まきに使う大豆は米に次いで神事に用いられるものであり、米に比べて粒が大きなことから邪気払いに最適とされたのです。節分の豆は「魔目を射る」ための煎り豆で邪気を払うことから「福豆」とも呼ばれます。節分にはしっかりと福をからだに満たして、次の日の「立春」には一年のはじまりを気持ちよく迎えましょう。

季節の分かれ目 鬼やらい

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静かに新たな年明けを迎えたと思ったのも束の間、あっと言う間にひと月が過ぎて…などと感じている方も多いのではないでしょうか。もう幾日で立春を迎え、季節が新しく巡ります。
二月三日の節分には季節の分かれ目という意味があり、そのため元々は立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日をさしていたのですが、長い冬が明けて春になる頃を一年の境とし、それを今の大晦日と同じようにとらえたため立春の前日を特に節分として強調されるようになったのです。
新しい二〇一三年の気が本格的に動き始めるのもこの節分から。寺社だけでなく家庭でも行われる“鬼やらい”は「鬼は外。福は内。」と唱えて豆を撒き、福を呼び込む大切な行事。ここでいう鬼とは冬の寒気や厄災のこと。大豆を撒くのは豆を“魔目”“魔滅”にかけ邪気を追い払うことを意味します。しっかりと邪気を祓い新しい年の福を呼び込めば、新たな春がもうすぐそこまで来ています。