鈴懸 すずかけ

和菓子と歳時記

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春の鼓動

二月の和風月名は如月。この如月とは、寒さが厳しい時期で、着物を更に重ねて着ることから「着(衣)更着−きさらぎ」とするという説や、草木が生え始める頃のため「生更木−きさらぎ」とする説などがあります。寒さがまだまだ続くとはいえ、九州など暖かい地域では梅も咲き始め、時おり吹き去る風の中にふんわりと暖かな春の気配を感じることも増えてきます。二十四節気の最初の節気“立春”を迎えると少しずつ寒さもゆるみ、空から舞い降りて来る雪は雨に姿を変え、氷が溶け始める“雨水”の頃には春一番が吹き、鶯も鳴き始めます。
旧暦では立春が一年の始めとされていました。日が経つごとに、草木が芽吹き、陽は柔らかく射し、風は暖かな空気をはらみ、いきものたちも活発に動き始めます。春の鼓動に耳を傾けて五感を研ぎ澄ませ、いよいよ人も大地も本格的に今年一年の活動開始です。

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