鈴懸 すずかけ

和菓子と歳時記

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大地啓き、花笑う

一雨ごとに空気が暖かさを纏い、季節の移り変わりを感じるようになってきました。そんな、ぽかぽかとした春の陽気に誘われるように、長い冬を土中で過ごしていた虫たちが地上にでてくる“啓蟄”を3月5日に迎えます。三月の和風月名の弥生は、「いよいよ」という意味を持ちます。いよいよ様々な命のエネルギーが地上に解き放たれる時となったのです。
暖かな陽に向かい人がほっこり笑顔になるように、花の蕾もほころび、すっかり春色が濃くなるのもこの頃から。花が咲くことを昔は「笑う」といっていました。人の笑顔も、花が咲くことも、「笑う」「ほころぶ」と表します。
冬の間にしっかりとエネルギーを溜め、春の陽気とともに一気に陽に向かいエネルギーを解放する自然のリズムは、虫やいきものも、花や草木も、わたしたち人も同じなのです。

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