鈴懸 すずかけ

和菓子と歳時記

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綺羅をまとう雨模様

しとしと。ぽつぽつ。ぱらぱら。ざあざあ。
さまざまな音をたて、否応無しに降り注ぐ雨の季節。空は暗いグレーに包まれる雨の日々も、草花たちにとってはひと雨ごとに花も葉も色濃く冴える恵みのとき。そんな季節の情景や色合いを映す和菓子の世界。鈴懸でも、雨を待つ美しい “紫陽花”の姿が上生菓子として店頭に並ぶ季節となりました。青い紫陽花が雨粒を宿すことで紫にも赤にも見えるように、きらきらと色鮮やかなお菓子のかけらがまばゆく広がる梅雨時期の鈴懸の工房。職人の手から、可憐な様子の“紫陽花”が毎朝生み出されます。創業当初は二色ほどで彩られていた“紫陽花”も、今ではより一層、目でも楽しんでいただけるようにと赤紫・青紫・透明の三色の錦玉をまといます。雨だれを眺めながら、この時期ならではの色彩を目で口で楽しんでみてはいかがでしょう。

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