【師走】
一陽来復で福来る
早いもので、2013年も年の瀬となりました。今年一年のできごとを振り返り、新年を清々しく迎えるための準備を始められている方も多いでしょう。
今月二十一日には冬至を迎えます。冬至は、万物がよみがえる日とう意味である「一陽来復」とも称されますが、これは冬至が一年で最も日が短く、その翌日から日が長くなっていくことより太陽が復活する日とされていることを意味しています。陰暦の十月に陰が極まり、この冬至で陽へと転じるとされているのです。また、冬至には風邪の防止に身体を温める柚子湯に入ったり、行事食として小豆の赤い色が邪気を祓うといわれることから小豆粥を食べたり、だいこんや、ぎんなんなど「ん」のつく食べ物を食べることで「運」を呼び込むとされます。この「ん」がつく食べ物を食べるという風習は「いろはにほへと」が「ん」で終わるため、「ん」に一陽来復の思いが込められているのです。邪気払いや、良き方へ転ずる願いなど、冬至の行事は古くからの慣わしがさまざまにあります。年があらたまる前に心身の気を浄化させる大切な日として過ごしてみてはいかがでしょう。