和菓子と歳時記

【人日の節句】

睦まじく始める祝い月


いよいよ2014年の幕開けです。
歳の始まりである1月は、親類縁者などが睦まじく集うことの意味から「睦月」と呼ばれます。この1月は、ことさら始まりの行事が多く、特別な行事の際に食べる料理「行事食」をいただくことが多い月でもあります。
1日の元日にいただく御節料理は、その全ての料理が豊作や子孫繁栄、家内安全などの意味を持ちます。お屠蘇は、この一年の邪気を祓い、長寿を願う縁起物のお酒です。地方によっては元日の早朝に汲み取った若水で湯を沸かし、結び昆布と小梅一粒、山椒の実に、昨年の新茶を注いだ大福茶で無病息災を願うところもあるようです。7日は「人日の節句」。この日は7種の野菜が入った粥を食べて、この一年の無病息災を願います。11日の鏡開き(鏡割り)は、お正月に歳神様にお供えしていた餅を下げ、円満を象徴する鏡を手や小槌で割ることで運を切り開くとされます。
人々のさまざまな幸せを願い、思いが込められた料理を囲み、睦まじく集う「睦月」。
2014年、皆様にとって佳き年となりますように。

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