【夏の土用】
目にも涼やかに食養生
2013年7月22日は夏の土用の丑の日。土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の四立の前の約18日間のことをいい、立秋直前の丑の日が夏の土用の入り、最後の日は節分(立秋)となります。土用は本来、“土の気が旺(さかん)になり事を用うる”という、土が最も働く時のことで、この時期は土いじりや殺生を忌む風習があります。また猛暑の時期でもある夏の土用には、鰻や古代より厄除けに通じると云われる小豆で包んだ土用餅などを食べ、食養生をして夏を乗り切る備えとし、その習慣は今も続いています。鈴懸でも、この時期だけのお取り扱いとなる土用餅が店頭に並びます。山形のもち米・彦太郎糯でつくる鈴懸の土用餅は香り豊かで、もちもちとしながらもさくっと噛み切れるのが特徴です。葉も花も実も滋養ある蓮を菓子器に見立て、つややかな餡に包まれた土用餅を目でも楽しみながら暑い夏を乗り越えてみてはいかがでしょう。