【立秋】
夏の名残 秋の入り口
八月の陰暦の月名は葉月。これは葉の落ちる月“葉落ち月”が転じて葉月となったとも言われています。夏本番とばかりに暑く、強い陽射しが降り注ぐ毎日ですが、七日には「立秋」となり、暦の上での八月は葉も落ち始める秋なのです。他にも八月の別名として“秋風月”“月見月”“萩月”などがありますが、どれもやはり秋を感じさせます。「立秋」以降は、どんなに暑くても夏の名残、“残暑”となるのです。夏の大変な暑さの時期に大切な方を思いやり、見舞うための品物を贈るお中元もお盆前までに届けるのが習わし。暑中見舞いの葉書も「立秋」を過ぎると残暑見舞いとなります。「立秋」は七十二候では「涼風至る」。涼しい風が初めて吹き、秋の気配の始まりを感じられる頃となります。
二十三日には「処暑」となり、この処暑とは“暑さが収まる”という意味。日中はまだまだ暑い最中ですが、お盆を過ぎると行く夏の名残を惜しみつつも、季節はもう秋の入り口です。