梅に鶯、新茶に大福

連載 すずなり

鈴懸 連載すずなり 梅に鶯、新茶に大福新茶の季節を迎え、今の時期ならではの若々しいお茶の味わいを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。私たち日本人にとってお茶とは、食事に合わせたり、おやつや間食のときの飲み物としてだけでなく、お茶を飲むだけでも気分を和らげリフレッシュできる効果も感じることができる、暮らしに欠かせないものの一つなのではないでしょうか。とりわけ新茶の清々しさは、限られた期間だけしか楽しむことのできない特別なものです。

鈴懸 連載すずなり 梅に鶯、新茶に大福そんな新茶のおともに、皆さんは何を選ばれているでしょうか?「特別なお茶だから、特別な上生菓子を!」なんて組み合わせも、もちろん素敵です。鈴懸からのご提案として、ぜひともおすすめしたいお菓子は「本大福」なのです。「大福なんて、いわゆる普通の和菓子では!?」なんて、思うことなかれ。いえ、その“普通”のお菓子である大福を丁寧に、素材にこだわって作り上げている本大福は新茶ならではの繊細な美味しさを引き立て、また新茶のすっきりとした味わいは、大福のもちもちとした食感とあんこの美味しさを引き立てる、まさに好相性の取り合わせなんです。つきたての彦太郎糯で包まれているあんこは、北海道十勝産の特別栽培となる減農薬小豆を炊いて仕上げた粒あん。昔ながらの堆肥などを使い、農薬を大幅に減らして栽培されているこの特別な小豆は、「いわゆる一般的な小豆とは豆の風味が圧倒的に違う!」と、職人が惚れ込んでいる素材です。

鈴懸 連載すずなり 梅に鶯、新茶に大福本店茶舗では「今月のお茶」としてEN TEAが鈴懸のお菓子に合わせて調えた新茶がお楽しみいただけます。この新茶は、佐賀県・鹿児島県・熊本県の茶農家にEN TEAの茶師が何度も足を運んで素材を厳選し、ブレンドしたものです。お茶を飲もうと顔を近づけると、まず爽やかな香りが鼻腔を抜けます。ひと口含むと、その口当たりの優しさと瑞々しさが広がります。新茶独特の荒々しい苦味がこの新茶にはなく、その柔らかさや、香りの広がりに驚かされることでしょう。まさに芽吹いたばかりの、生命力溢れる新芽をそのままいただいているかのようです。この新茶は“ご飯に合わせる”お茶ではなく、“鈴懸のお菓子にぴったり!”のお茶の美味しさなのだということを、ぜひご体験いただきたいと思います。ご自宅で新茶を楽しまれるときには、ぜひ鈴懸の本大福と合わせてみてください。まずはゆっくりと新茶の繊細な美味しさを堪能して、大福を躊躇なくガブリとひと口。そしてまたお茶をひと口。今だけしか楽しめない至福の味わいです。新茶と大福。どちらもシンプルなものであるからこそ、素材の良さが際立つ絶妙な組み合わなのです。職人が産地に足を運んで選び抜いた素材でつくりあげた昔ながらの味わいの大福を、一年のうち今の時期だけ堪能できる新茶を合わせて味わうことは、なんとも贅沢で豊かなことだと思いませんか?暑い夏が目の前に迫りつつも、今のわずかな時期だけは肌に感じる風も心地よい爽やかな季節です。この季節を心身ともにリラックスして過ごし、大地の力強さ、自然の生命力すらも感じる新茶と小豆が織りなす口福を感じて、来たる夏への鋭気としていただければと思います。

※EN TEAの新茶は本店茶舗で5月末まで。(6月以降も各月おすすめのお茶をご用意しております) 本大福は、新宿店で6月1日から、その他店舗では7月1日からの販売を予定しております。

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